<ご挨拶>

このたび、大阪市阿倍野区文の里で「なにわ訪問看護ステーション」を開設しました。管理者の田中千津子です。よろしくお願い致します。

 

訪問看護の現場を初めて見た時の衝撃は今でも忘れられません。

私にとって、実習で体験した在宅医療の現場は幼い頃から求めていた医療でした。自宅で病院と変わらない医療を受けられること、病気になっても障がいがあっても日々の暮しが守られること、自由に過ごせる方法があることを知りました。大学病院で最先端の医療の素晴らしさを感じる一方で、救えない命もあるということ、病院で死を迎える患者の孤独を知り、人間の尊厳について悩んでいた私にとってまさに衝撃でした。

 

あれから20年。看護師としてまた保健師として、様々な患者様に出会い、たくさんのことを教えていただきました。病を得ても、障がいがあっても、幸せに健やかに日々の暮しを送るためのお手伝いをさせていただく看護の仕事は大変魅力的です。予防医療も重要だと感じていますし、予防出来ない場合には早期発見と診断時からの緩和ケアが重要だと感じています。

 

すでに超高齢社会となった今、これから2025年〜2035年、その先と誰も経験したことのない時代がやってくることが予想されています。

少しでも多くの方が安心して地域で最後まで幸せに生きる一助になりたい、という想いから本ステーションを開設致しました。学生時代からの親友、ホスピスで出会った仲間、保健師としての活動で同志となった仲間達と共に。みんな想いは同じです。

 

小さなステーションですが、少しでも地域医療に貢献し皆様に笑顔をお届けできれば幸いです。

お気付きの点、至らない点などございましたら、お声掛けしていただけたらと思います。

 

最後になりましたが、開設にあたりご尽力いただきました皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。

これからどうぞよろしくお願い致します。    

代表 田中千津子